なぜ働くのか、なぜ学ぶのか
働くのはお金のため?
「あなたはなぜ働くのですか?」と聞いたら、多くのひとが
「生活のため」「お金を稼ぐため」と答えます。
じゃあ、生活を保障されれば働かない?
障がい者の話になると、急に「生きがい」とかそんな言葉が出てきます。
全部言われたとおりの手順でさせられた作業で、わずかな賃金をもらって、それは本当に生きがいになるだろうか。
それより、その時間をもっと有意義に活用する方法もあるような気がしています。
ただひたすら指示通りに行動するだけなら、機械の方が得意だろうし……
もちろん、そういう枠組みの中でも才能を発揮している人もいるだろうから、一概に否定するわけじゃないけど、逆に障がい者だからって一概にそのような作業を押し付けるのは間違っていると思うなぁ。
話は戻ります。
私自身は、もしくはあなた自身は、満足に生活していけるだけの収入があれば働かないだろうか?
夫の収入だけで充分に生活していけるという家庭でも、妻が働いているというケースは今はたくさんあります。(逆も然り)
それは、将来への備えもあるだろうけれど、それだけだろうか。
働くために学ぶのか、学ぶために働くのか
最近、ある場面で少し違和感がありました。
障がい者の就労や学びについてのセミナーで、「働くために学ぶ」という言葉が度々出てきたのです。
個人的に、何かわずかに引っかかりました。
人は働くために学ぶのか?
学ぶ→働く→生活できる???
じゃあ、生活できるなら働かないし、働かないなら学びは不要?
私の持っているイメージは少し違っていて、
全ては学びありきで、学ぶために生き学ぶために働くのだと思っています。
人間の寿命が昔と比べて伸びたのも、人類の歴史が積み重なり学ぶことが増えたから…そんな風にも思っています。
例えば大きな図書館に行くと、
こんなに全て学ぶには一生かかっても無理じゃないか…と感じます。
さらに、「今」そこにある学びの材料もどんどん更新されていって、どんどんどんどんまた新たな学びが表れます。
この、果てしない学びの楽しさを子どもたちには知ってほしいし、障がい児者にも知ってほしいし、知る権利がある。
働くことは、そこで何かを学ぶためにあると思います。
学びのない働きは、機械にとって変わられる。
むしろ、これからはAIの方が働きながら学んでいくかもしれない。
だから、社会に出る前に自らの力で学ぶ方法や手段を例え障がいがあっても、いろんなテクノロジーを使ってでも、その方法を得て社会に出てほしい。
そのために学校があるはず。
障がい者の学びがこれからどんどん進むであろうと、そうであってほしいと、願っているけれど、
それが、働くための学びではなく、生活のための学びでもなく、
ただ学ぶことを保障する学びであってほしいと思う。
さて、今日19時からatac(エイタック)のセミナー
「働きにくい人の働き方を考える」シリーズ2です。
ATACセミナー | atacLabatac-lab.com
このatacの中邑先生の言うことにはいつもすごく頷ける。
でも、この先生の話を当たり前のように聞いていると、世間一般とは結構ギャップがあって、もどかしいことばかり。
現実はなかなかそんなに簡単ではないんだろうなぁ。
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自己決定だとか自己選択だとか
自己決定ってなんだろう
よく、障害者の自己決定とか自己選択が重要だとか、本人の意思を尊重してとか、そんなことをよく聞きます。
わたしのブログやSNS、YouTubeにも、時々(本当にたまにですが)こんな批判がきます。
「本人が言葉を喋れないということは、本人の許可なく写真や動画を載せているの?信じられない!!今すぐ消せ!!」
的な感じです。
こんなに攻撃的じゃなくても、やんわりとした批判である時もあります。
実際、私は息子に許可を得ていません。
息子は、イエスノーを表現できるので、表面上の許可を得ることはできます。
どうやら自分の動画を見て、気に入っている動画とそうじゃない動画があるようなので、それを表面上息子の許可とすることはできます。
でも、こうちゃんはSNSやYouTubeに動画や写真が載ることの本当の意味をまだ完全に理解することはできていないと思うので、例え表面上許可を得たように見えても本当の自己決定ではないんです。
多分、これは障害の有無にかかわらず子どもの写真や動画を載せている人全てに言えると思います。
でも、私が息子の動画や写真を載せるのは、それが誰か一人にでも役に立てばいいな…
誰かの心に響けばいいな…
そんな思いを持って、息子に犠牲になってもらっている。そういうつもりです。
ちなみに、よく障害者施設のSNS等で写真が掲載されていますが、あれも本人の許可ではなく保護者の許可で掲載されています。
自己決定・自己選択に必要なもの
よく、自己決定や自己選択を促すため本人に分かりやすいように表現の工夫を…などと言いますね。
写真を並べてみたり、図やイラストで表現してみたり、そんな工夫で一部は改善されそうです。
でも、それで本当に自己決定できているでしょうか。
「Aにしますか?Bにしますか?Cにしますか?」
周りから見ればそれぞれにとても分かりやすく選びやすく見えても、本人にとってどれもよく分かっていなければ…
本人が自己選択する対象をきちんと理解していなければ、選択も決定も全く無意味なのです。
つまり、障害者が自己決定するには学びが必要なんです!!
障害のある子どもたちが、支援学校を卒業して、大人になって、いざ自己決定だとか自己選択だとかと言われた時に本当の自己決定をできるように。
子どものうちから、時間がかかってもゆっくりでも語彙力を鍛えるべし。大人になっても。
いろんな言葉を、見て、聞いて、読んで、体験して、調べて、追求して、
さらには分からないことは自ら学ぶというところまで辿り着けたら最高だと思うけれど…。
障害者にとっての学びについて、
学びは大事だ!と言う人の話もよくよく聞くと中身は生活機能訓練であるということも多々ある。
たしかにそれも大事。
でも、生活機能訓練と作業所の作業だけで自己決定できるようになるだろうか。
これらが不要だと言うわけではないけれど、圧倒的に知識量が弱いと思う。
自分で言葉を発することができなくても、理解しているように見えなくても、それでも何としても知識量を強化することが将来の自己決定能力に繋がる。と私は最近思う。
記憶を貯めておくことが難しければ、自己決定する場面ごとに毎度もっと本気で学ばせる必要があると思う。
あとは、自ら選ぶという行為そのものを理解していくというのも大切。
形だけの自己決定はいらないよ。
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「科学のテーマパーク」に行ってきました
科学のテーマパーク?!
大阪の長居公園で開催されている
アインシュタイン展に行ってきました。
公園に行くとたまたまポスターを見かけて、
科学のテーマパークという言葉にそそられて思わず足を運びました
ちなみにお盆前の平日に行きましたが、それなりに来客ありました。
密とまでは言わないけれど…
ちょうどソーシャルディスタンスを保てている…というくらいの状態。(イメージ伝わるかなぁ汗)
平日でそんな感じだったので、休日に行く場合はかなり混雑すると思います。
10月10日までやっているそうなので、ゆっくり見たい人は夏休み終了後に行くのもいいかもしれませんね^^
ちなみに、障害者手帳で本人と介助者1名無料です。
駐車場は長居公園南駐車場が一番近く、こちらも手帳での割引あり^^
無料で入った割には楽しめました!
写真は銀河体験のゾーンです。
大人もかなり楽しめる。というか本来、内容的には大人がじっくり楽しむような内容なのですが、集客目的で(?)子ども向けの感覚的に楽しめるコーナーが盛り込まれている!という感じです。
こんな漫画風に描かれている部分もあって、一つ一つ結構面白い♪
私は、もうちょっとゆっくり見てみたかったけれど、こうちゃんのペースであっちへこっちへ…
とは言っても、こうちゃんも気になるものはじっくり観察しました。
感想として…子連れの遊び場としては割高です。
子どもにとってはあのスペースならどれだけ頑張っても1時間は居られないかな?と思う。。
手帳で無料だから助かりましたが、本来の値段は大人1人1500円、小中学生は500円。3人家族を想定すると、3500円…
手帳ありがたし…汗汗
じっくり見に来たい人にとっては高くはないかなぁ?うーん、でも、半分くらいは子どもの遊び場的に使われていたような…うーん、うーん。
でもでもでも!
ちなみにここの半券で大阪市立科学館も入場無料になるそうです!
どっちも行きたい人にとってはお得ですね♪
公式サイトはこちら。
子どもが喜ぶその他の科学系施設
もうひとつ気になっているものが…
これ!!かがくのとびら展!!
ただ、こちらはひらパーの中なので、ひらパーの入場券+ここの入場券が必要で、そこそこの出費に^^;
しかも、夏休み中しかやっていないこと、
ひらパーはプールのせいで夏休み超混雑すること、
チケット事前予約は可能(ただし手帳割は予約不可)
かがくのとびら展(200円)を見たいがために、
ひらパー入園券(1600円)を払わなければならない…
うーーーん…やっぱり行かないかなぁ^^;
他のところで開催されたら行きたいなぁ♪
他には、大阪市立もいいけど個人的には
神戸市立科学館が結構オススメです。
目の前にIKEAがあって、大人も満足して帰ることができます(笑)
大阪のより、展示スペースが広々と使われているイメージだったかなぁ〜
こうちゃんの好きな人体コーナーがあったのも、個人的に好きという理由の一つ。
最後に紹介するのは!科学…とは題していないけど、個人的に
プチ科学館並みに楽しめる!と思っているのが、
ここは手帳とか関係なく誰でも無料で、その割には完成度が高い!
以前に行った時に載せたインスタを最後に載せるので、よかったら見てください^^
かなりお気に入りです♪
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ふたたびみたび…え?何度目?緊急事態宣言発令
オリンピック開催中の緊急事態宣言
東京や沖縄はすでに緊急事態宣言は発令中ですが、さらに首都圏3県と大阪が追加されました。
大阪に住んでいる私として…正直、危機感はほとんど感じません。
去年と何がそんなにも変わったのだろうか?
去年、自粛していた理由は何だったのだろうか?
改めて考えてみると、
やはり未知のウイルスであったこと
そしてはじめて聞く緊急事態宣言という言葉
全国の学校が突如休校になるという異常事態
人々が自粛していたのは、確かに「発令があったから」という理由もあったかもしれないけれど、それぞれの自己防衛反応とかそういうものだったのかもしれない。
さらには、日本人特有の(?)同調圧力というのか真面目な性格というのか…
そのようなことから、例え緊急事態宣言が解除されようとも急にマスク無しで外出することもなければ、あえて密なところに出かけることもなかった。
人にもよると思うけれど、そんな人は多かった気がする。
「人出が増えた」との報道があっても、よくよくその中身を見てみると、普段仕事を共にしている同僚の少人数で食事に出ただけとか。
家族で公園に出かけただとか。
あえて大人数で会食だとかパーティーだとかやっていたのはほんの一部で、ほとんどの人はそれぞれに自粛を続けていたように思う。
そこに、自粛を終えられる理由が舞い降りてきた。
五輪の開催。
本当にみんなずっと我慢してきたからこそ、この五輪開催で火蓋を切ったようにどっと外出者が増えたと感じます。
また、高齢者の接種が進んだことで、今まで「身近なお年寄りに移すのが怖い」という理由で自粛していた人も自粛理由は薄れたのではないでしょうか。
前回の宣言と違うところは?
ところで、この緊急事態宣言が発令されると一番困っていたのは、あらゆるところが閉鎖・閉業されることでした。
特に、うちは図書館や市営プールは平日によく利用しているので、これらの公共施設が閉業すると行くところがなく困ってしまいます。
そして、結局図書館の代わりに大手ショッピングモール内の本屋に行くという、よりハイリスクな選択肢を取らざるを得なかったのです。
さらに、前回の宣言時には大阪では府営公園の駐車場が閉鎖されました。
遠方からの来園対策でしょうが、車椅子ユーザーとしては自転車などの選択肢がないので、歩いて行ける範囲に行動が狭められてしまいました。(公共交通機関を使っていく方法もありますが、その方が怖いので…)
ただし、今回はほとんど閉業が見当たりません
プール、図書館、科学館、公園、どれも時短営業や入場制限はあっても閉業は見当たりません。
(ただし、緊急事態宣言にかかわらずすでに今年度閉業を決めているプールがあります。)
これは夏休みの子どもたちの居場所を確保してくれたということか!と勝手にひとり感激しています。
もしくは、一部を閉業するとどうしても開業するところに集まるということを学んだからか…
ただ、飲食店に対しては今回も厳しいです。
酒類提供ありなら全面休業、酒類提供なければ時短営業とのこと。
しかし、人出は確実に増えているので、飲食店にも良い風が吹きますように祈ります。
緊急事態宣言下で出掛けるなら…
この宣言の内容を見ても、人出が増えることはもう受け止めざるを得ないとしているように見えますね。
その中で、飲んで騒ぐという状況だけは…という感じでしょうか。
お酒だけが悪者じゃない!との声はよく見かけますが、お酒そのものやお店が悪くなくとも、お酒が入るとつい気が緩んでしまう人がいるのは周知の事実ですね。
個人的には、この緊急事態宣言は夏休みいっぱいまで続くため、子どもと出掛けるなら有給取ってでも平日に出掛けるのが良いかな?と思います。
また、熱中症対策をしっかりした上で屋外で遊ぶのも良いですね。
やはり、屋内施設よりも何十倍も広い自然の中だと密になることは少ないです。
ただし、海も山も川も自然界には危険がいっぱいなので、くれぐれも気をつけて、それでいて息が詰まらない程度に遊びましょう。
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パラリンピック中止の可能性
予想通りの感染者激増
オリンピックの開催により、誰もが予想していた通り感染者数が激増しています。
オリンピックそのものでの人流増加もあるものの、一番大きな理由はやはり自粛する側の気持ちの問題に見えます。
そもそも、他国より緩いと言われる緊急事態宣言でも今まで何とか感染者数を抑えてこられたのは、やはり日本人の真面目さゆえだったことがわかります。
国がなにか上手い対策を行ったとかではなく、ひとりひとりが真面目にコツコツ対策してきた結果でした。
それが今では、一方ではお祭り騒ぎを(テレビで)見せつけられ、一方では緊急事態、蔓延防止と言われる。
「感染者が増えている」と言いながら「安心安全のオリンピックを実行できる」と言う国のトップたち。
まるで社会実験をさせられているようです。
むしろ、本当に社会実験なのではないかと思えます(汗)
パラリンピック中止の議論
さて、そんな中パラリンピック中止の議論がSNSで話題になっています。
話題になっているニュースはこれです。
「パラリンピック中止」の文字を見た時、本当に悲しく憤りを感じました。
パラリンピックだけ中止するなど、完全に差別、偏見です。
でも、ニュースをよく見るとパラリンピックのみ中止するなど一言も言っていません。
むしろパラリンピック有観客についての話題が発端で、「有観客どころかこのままだと開催が厳しい状況」と言っているだけ。
また、「医療崩壊が近づけば躊躇なく中止を提言する」と、これはパラリンピックに限った話では無さそうです。
以下のニュースも、よく見ると菅総理の実際の発言は1つも入っておらずただマスコミがパラリンピック中止かと煽っているだけです。
ネットニュースが主流になり、紙媒体以上に題名にインパクトを求められるのか、よく中身まで読まないと題名だけ見ていると真実とは全く違う解釈ばかり増えていってしまいます。
冷静に。
そして、オリンピックもパラリンピックも開催したからにはどうか無事に最後までやり切れることを切実に願います。
写真は、2年前にバリアフリーマラソンというものに参加した時の写真です。
たくさんの人と走って(歩いて)とても嬉しそうでした。
これも去年は中止、今年もおそらく中止かなぁ。
運動会も遠足も中止。
オリンピックが本当に安心安全に終えられれば子どもたちもきっと安心安全に行事に参加できるという指標になるはず。
そうであってほしいです。
このマラソンに参加した時の記事はこちらです
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数えられない子どもは計算できない?
「かず」をクリアしないと計算できない?
現在、こうちゃんは3つまで数を数えられます。
4つ〜は、不明瞭。数える気はある感じ。
でも、例えばサイコロの目のように綺麗に決まった形に並んでいると、もう少し数えられます。
バラバラに並んでいたら、正確に数えられるのは3つまで。
これを、何歳からやってるかなぁ?
でも、バラバラの物を(しかも実物を)3つまでとは言っても数えられるようになったのは、つい最近のこと。
数ヶ月前、食卓にミニトマトを出してこうちゃんのお皿に3つ入れると、勝手に指をさして1、2、3…「3!」と指でやるので、「すごい!!こうちゃん3つ数えられるんだね!!!」と感激しました。
その少し前には、サイコロのように並んでいる物の数はばっちりだけど、バラバラの絵は当たったり外れたり…という感じで、実物で自ら数えることはなかった。
ここまで長かったけど、実物のものを数えられるというのは、例え3までだとしても、イラストの数を数えるとか並んでるものを数えるのとは全く違う別次元の成長じゃないか!!とひとり感激してます。
でも、まぁ評価としては「まだ3までしか数えられない」「4以降が不正確」という状況。
そこでまた素朴な疑問がわく。
数えられないと計算ってできないのかな??
例えば、私は何個まで数えられるだろうか?
私は10までは難なく数えられる。
100までも…と言いたいけど、バラバラの実物を100まで数えるとなると、ちょっと苦労すると思う。
すでに数えたものを10ずつひとまとめにするなど、工夫が必要かなぁ。
1000まで数えようと思ったら、10ずつ×10の組を10個作るだろう…
ということは、私は自信を持って数えられるのは10までかな?!
でも、計算上では100でも1000でも10000でも計算できます。
こんな風に考えていくと、
「計算」が「数える」という能力を補っていると思えますね。
つまり、何が言いたいかって言うと、私が思うに数を数えられないから計算をさせてみることもないってのは理屈通らなくない?ってことです。
計算ってなんだろう
そもそも論ですが、計算ってなんだろう。
暗算でできるような簡単な計算は、毎回計算しているのではなくて、暗記しているものを引っ張り出しているだけに思う。
1+2=?と聞かれれば、多くの人はその場で計算しなくても、当然のように「3」と言いますね。
それは、1+2=3だと暗記しているからですよね。
よく、日常生活の中でもサッと数字が出ると「計算速いね」と言われますが、経験から記憶しているからなんですよね。
例えば、今は食料品の消費税は8%なので、計算としてはちょっとややこしいですが、よく見る数字の8%掛けは暗記しているのですぐに出てくるんですよね。
実際、ほんとの計算(?)は電卓でできるし今は機械がやってくれるので、人間が計算するのはそれを省略したい時やごく簡単な計算くらいですよね。
あるいは、何か答えを導き出したい時にどういう計算をしたら良いか?ということはわかる必要がありますね。
1+2=3と知っていても、その場面で1+2をすれば答えが出せるのだということに気付かなければいつまでもわかりませんからね。
でも、こうちゃんを見ていると「理解力」より「暗記力」の方が強そう。
そしたら、簡単な計算だけでも覚えてみたらどうかな〜?なんて、今は思ってます。
個人的な夏休みの宿題(夏休みの自由研究の方が近いかも笑)
ここでまたまた素朴な疑問が。
暗記と理解ってどっちが先かな?
よく、理解しないと暗記できない
とか
理解せずに暗記しても意味がない
とか言われるけど本当にそうかな??
私の超個人的な理論としては、
まず暗記して頭に一旦入れてしまえば
関連事項や似ている言葉を見るたびにその記憶が呼び覚まされ、いつのまにか洗練されて知識になっている!!
と思ってます。(重ねて言いますが個人的な理論です)
今の技術があるからこそ、という面もあります。
数なんて数えられなくてももう多分自動的に何百何万と数えられる時代だろうなーと思うのもあるし。
つまり、数を数えるという学習をなんのためにやるのか?とその本質を問われる時代。
もっと言うと数を数えるのを飛ばして計算させてみる必要があるのかとも言える。
でも、そこが必ずしも完全に連動していないのであれば、いろいろやってみれば本人の得意な分野があるかも?と思うし、それによって世界観が広がるかも!と思ってます。
特にこうちゃんは理系が好きなので、でも計算できないからね〜…と自分で言ってふと思う。
いや、させてないだけだわ…と。
他にも、素朴な疑問はある。
こうちゃんは「心臓」という文字を読む能力があるし、図や写真とマッチングもできる。
でも、「し」「ん」「ぞ」「う」と4つの文字を1つずつ拾って並べるというのはできない。
でもでも、「しんぞう」が「心臓」であることはわかっている様子。
この時、果たして文字を1つずつ拾って並べる能力が必要だろうか?
他に、
「おしりたんてい」も7文字あるけれど読めていてマッチングできる。
2〜3文字目くらいまで並べられるけれど、完成はできない。
ちなみに、「おしり」と「おしりたんてい」は区別できている。
特に3文字目くらいまで並べられるなら、今時予測変換使いながら何とかなるっしょという気がしなくもなくもない。
1文字ずつ並べることを諦めて、使える語彙を増やすことに注力してみるとどうだろうか。とか。
いろいろ書いてみたけど、私の理想は、
苦手があればいつまでもその苦手克服に時間をかけて良いという特別支援でなく、
苦手を何かで補う工夫を凝らしながら世界観を広げ続ける特別支援だといいなーって。
そんな風に思うんです。
今思いついたことをだーーーっ!と書いたので、まとまりのなさすぎる文になりました。
こうちゃんの学習を考えると、当たり前に思っていた学びを改めて疑問に思うことも多く、とても面白いです。
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こうちゃんの「願い事」は何?
言葉のない我が子の「短冊」に何を書くか
この時季は毎年書いています。
12年間で100枚近く書いたような気がします。
だって、例えばデイに通っていれば学校とデイ、それぞれから数枚ずつ渡されるんですよ。
通院している病院で書くこともあります。
そう、七夕飾りの「短冊」です。
私はこれが嫌いです。
本人の言葉で書いてもらうことができないし、何枚書いても我ながら親の妄想にしか思えないんです。
……とは言っても、もし他の子たちが書いている中、
「こうちゃんは書けないからいらないよね〜」とか言われたらそれはそれで泣きますけどね(T . T)
だからまぁ、私が代わりに書くべきなんでしょうけど、いつもまともなことを書けたことがありません(汗)
私なりに精一杯息子の気持ちになって考えているつもりだけど、
結局何を書いても「親の自己満足で独りよがりな想い」だと思っています。
むしろ、そう思っていなきゃいけない。
こうやって子どもの代わりに子どもの願いをあらゆる場面で何百回も書いているうちに、
我が子の願いは私が知っているなんて思ってしまったらおしまいだ。と思います。
知っている、分かっている。と思ってしまったらそれ以上理解することはできないですからね。
いつも、息子の発想は私の想像の斜め上をいきますから、私が想像できる範囲に答えはないかもしれないと思っています。
最近、ある本を読みました。
『成人知的障がい者の「将来の生活場所」に関する研究』
図書館で不意に手に取ってしまった、この本。
『成人知的障がい者の「将来の生活場所」に関する研究』著 山田哲子
親亡き後のための準備、親離れ子離れについて書かれたものです。
少数の家族へのインタビュー形式で行われた研究です。
この本の感想も併せてここに綴ろうと思ったのですが、思うところありすぎてまとまらず。
またいつかの機会にします。
この本に、子供を施設(グループホーム等)に入れるか入れまいかという親の気持ちとして
「何を選んでも親の自己満足だ」というような言葉があったのです。
子どもが自ら明確に意思を表出しない限り、結局は「子どもの自己決定」を親が代わりにすることになります。
とは言っても、もし子どもがはっきり話せたとしても、次は「どこまで理解して言っているのか?」という問題に直面しそうですが。
それでも、子どもが自ら「家を出たい」だとか「(施設)に行きたい」とか言ってくれれば、そりゃあ親としてはいくらか気が楽だろうなと思いますね。
でも、ひとつ思ったのは研究者や施設職員たちが思っている以上に、
子の代わりに自己決定し続けるというのは辛く厳しい。
(施設職員へのインタビューも冒頭にありました。)
しかも、それを自分の意思と別方向へ意思決定させるとなると、考えただけで狂いそうです。
私はまだしばらく「何も考えていないフリ」で通すと思います。
この本の中に出てくる施設職員へのインタビュー回答からとれば、
将来に対して楽観的な親です。
とりあえず、今年の息子の短冊には
「おかしをたくさん食べたい」と書いておきました。
楽観的な親の典型ですね。多分ね。
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