12年間のトイトレをついに完了した理由
ようやく見えてきたトイトレのゴール
最近、オムツゴミが格段に減りました。
ゴミの日の度に実感します。
今日、ふとゴミをまとめながら「あぁ、あれから12年か」と思ったらなんだか涙が出てきました。
「トイトレ始めるのは早い方が良い」と聞いて生後6ヶ月で小さなオマルを買った日を覚えています。
されるがままで全く理解もしてくれていなかった時期から、理解して嫌がるようになった時期、偶然の成功が続いたと思ったらまたずっと成功できなかった時期、オマルからトイレに変えた時期、いろんなことを思い出します。
今も、オムツはしています。
身体障害、知的障害があり、息子が自分でトイレに行くということができないので、トイレ成功のためには介助者とタイミングが合わないといけません。
息子が自ら「トイレに行きたい」とアピールできるか、もしくはトイレのタイミングに合わせて我慢できるかという能力が必要です。
こうちゃんは尿崩症もあり、尿量を薬で調整しています。
だから、余計に難しい。
私が家事などでバタバタしていると、その間にオムツにすることはあります。
でも、そんなときでもある程度我慢してくれているようになったんです。
例えば、夕飯の支度中で息子に構っていられなかった時、(特に息子は薬の影響で夕方には尿がたくさん出るので、)もうオムツにしているかな?と思っても、私のタイミングを待ってくれていたということが続くようになりました。
身体知的障害のある子のトイトレ
知的障害があると、そもそもトイレを理解してもらうまでの壁や、トイレでできるけどオムツにしちゃう方が楽だと本人が思うこともあるし、逆に「トイレ行きたい」というのをその場から逃げる手段に使ってしまったり、別のことに集中している時にも必要な時にはトイレへ行くという気持ちの切り替えもひとつの壁です。
そこに身体障害があると、介助者にとってもトイレへ連れて行くという作業が重労働になることもあります。
だからこそ、正直もうトイレでできなくてもいいかな…と諦めていた時期もありました。
トイレに連れて行こうと思った時にはオムツがすでにパンパンで、いざトイレへ連れて行っても毎回空振り…となると、ただ重労働なだけですからね。
そもそも障がい児のトイトレでは何を目標にするのか。
一般的にトイトレといえばオムツを外すこと、自分でトイレに行ってくれることを目指すと思います。
でも、身体知的障害があるとトイトレを完了したとしても、自分で勝手に行ってくれることは期待しにくいですね。
それでも、私が今回ゴールが見えたと感じたのは、トイレのタイミングに合わせて我慢できるようになったからです。
トイレに行きたい時には勝手にトイレに行くというのがゴールに見えがちですが、実は社会に出るとそうではありませんよね。
実際に生活していると、自分のタイミングでいつでもトイレに行けるとは限りません。トイレに行っておくべきタイミングがあればそこで済ませておく必要があります。
例えば学校や会社の休憩中に済ませておくとか、移動中なら途中にトイレのあるタイミングで済ませておくとか。
さらに、自分で勝手にトイレに行けない障がい児にとって、周りのタイミングに合わせてある程度トイレを我慢できるというのは特に重要な能力で、ここをゴールと見て良いのではないかと感じます。
トイトレを続けられた理由
こうやって書いてみると、障がい児のトイトレは本当に大変だと改めて実感します。
障がいがなくても、状況に応じてトイレのタイミングを考えるのって、難しい時がありますからね。
先程も「諦めた時期があった」と書きましたが、それでもなんだかんだで続けていた理由は、
毎日朝だけは成功していたからです!
夜、熟睡するタイプだからか、寝ている間には尿が出ておらず、とにかく朝目覚めた瞬間にトイレに座らせるというのは生後半年からずっと続けました。
まだ寝ぼけているような状態のうちに、とにもかくにもトイレに座らせるんです。
すると、朝だけはかなり高確率で成功しました。
たしか、5歳頃の時点で朝の成功率だけはかなり高かったと思います。
さらに、最近ではこの寝起きの成功率からヒントをもらい、トイレを我慢している瞬間もあるのでは?と考えました。もしあれば、その直後なら成功しやすいのでは?とも思いました。
例えば、もともとは「ご飯の前にトイレに行っておこう」とか、「お風呂の前に〜…」「出かける前に〜」という意識だったのですが、
ご飯食べてすぐ!お風呂を上がってすぐ!帰ってきてすぐ!とにかく、少しでもトイレを我慢しているかもしれない可能性にかけて、その直後に連れて行くのを心掛けました。
その成果かどうかはわかりませんが、かなり成功率が上がったのは本当です。
障がい児のトイトレに悩む方にとってヒントの一つになれば嬉しいです。
と、ここまで書きましたが自宅での成功率はかなり上がったものの、実は学校やデイではほぼ成功していません。
介助者が誰になっても成功できるというのはまたさらにもう一歩壁があるかもしれませんね。
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