こうちゃんの歩行器さんぽ

息子は全前脳胞症という病気で、重度知的障害と言われています。また身体障がいもあります。病気についてのことや、車椅子でのお出かけについて、障がい児とその家族の日々について書いていきます。

発語のない子どもから対話が生まれる方法

発語のない子どもとの対話

発語のない子どもとコミュニケーションをとると言うと、時々、一方的にベラベラと語りかける人を見かけます。

これも、悪いとは思わないけれど、「対話」とは言えないなぁ〜と私は思っています。

対話へのきっかけ探し」として捉えるのならば、一方的に語りかけることも時には必要だと思うけど。

 

例えば、うちの息子は身振りで「ok」と「違う」を表現できるので、知っている人から見ると対話が成り立っているかどうかとても分かりやすいです。

息子をよく知らない人が、息子に発語が無いことを見て優しく話しかけてくれる時があります。

(このことに問題があるわけではなくて、分かりやすい例だから挙げています)

「〇〇かなぁ〜?うんうんそうだねすごいね〜」

息子にとってはイエスノーを答える間もなく話が完結するので、途中で興味を失い、話しかけた人の顔を見なくなります。

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話しかけた側は、そもそも対話が成り立たないだろうと思っているので、相手に応える間を与えてないんですね。

これは、はたから見るとよくわかるのですが、障がい児者など発語のない人を相手にする時に自分もやってしまいそうで気をつけていることです。

発語がなくても、息子のようにサインが出せなくても、全く反応を示さないように見えても、本人なりに何かサインを出そうとしているかもしれません。

それをよく見て、感じる感じようとするのが、ひとまず対話への一歩かなぁと、最近思っています。

 

発語のない子どもから対話が生まれる

発語のない子どもから対話は生まれるでしょうか。

さて、ここでも息子を例に出します。

(息子がイエスノーのサインを出せるようになったことで、息子の反応を手がかりに発語のない他の子の参考になることがあるのでは?と最近思っています。そもそも去年まで息子もイエスノーを出せなかったんです。)

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息子と私はさすがに毎日一緒にいるので、かなり対話が成り立ちます。

いくつかのサインや声の出し方、タイミングや指差しなどで判断し、「〇〇という意味?」「〇〇がいいの?」と確認してやりとりをします。

そして、散歩に出ると対話が増えると感じていました。

 

対話の数が増えるというのもあるし、バリエーションも増える。

家の中より外の方が刺激が多いので、息子からの発信(声出しやサイン)が増えるのでは?と思っていました。

そこで、iPhoneのボイスメモを起動して、家の中で過ごす時と外に散歩に出た時(介助式車椅子で出た時とPCW歩行器で出た時)の対話をそれぞれ録音してみました。

 

すると、想定外なことに、息子の声(あ!ん!など)は家の中にいるときの方が多かったのです。

外に出ると、特にPCW歩行器で歩いていると、話し始めるのは私ばかりだとわかりました。

私がまず喋り出して、そこに息子が反応しているという感じです。

ちなみに、介助式車椅子での散歩時には息子からの対話はほとんど生まれませんでした

 

ただ、このPCW歩行器で出歩いている時に、なぜ私から話し出すのが多かったかと言うと、息子は至る所で立ち止まっていたのです。

何かを指さしたり、何か拾ってみたり、耳に手を当てて鳥の声を聞いたり、息子は外では声でなく動きで対話を誘っていたのです。

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では、発語がある人同士だと対話はどのように生まれるのだろうか。

もちろん、いろいろな場面が想定できますが、私はここでも静と動が関係していると感じました。

 

例えば、ある人からある人へ「こんにちは」と声をかける。

歩きながら声をかければ、挨拶のみですれ違うけれど、「こんにちは」と言って立ち止まってみる

あるいは、「こんにちは」と言って進行方向を変え相手と同じ方向に向かってみる。

すると、対話が生まれませんか?

 

技術や道具で動きを出せれば対話が生まれる

つまり、発語がなくても、サインが出せなくても、反応が弱いように見えても、動きを出せれば対話が生まれるのだ、と私は思います。

 

例えば、歩けなくても車椅子を漕げなくても、電動車椅子で動いたり止まったりすることで対話が生まれる。

外へ出られなくても、わずかな体の動きからスイッチを使って何かを動かしたり止めたりすることで対話が生まれる。

手を動かさなくても、視線入力で動きを出すことで対話が生まれる。

 

身ひとつで動きを出せなくても、今はいろいろな技術や道具を使って、わずかな力でも動きを見せることができます。

そうすれば、そこから対話が生まれる。

あとは、周りの私たちがそれを対話としてしっかり見て感じていくことで、より深い対話ができていく。

そんな風に感じています。

 

わずかな動きを見逃さずにしっかり見る。感じる。そんな余裕を自分の中に持っているといいですね。


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