こうちゃんの歩行器さんぽ

息子は全前脳胞症という病気で、重度知的障害と言われています。また身体障がいもあります。病気についてのことや、車椅子でのお出かけについて、障がい児とその家族の日々について書いていきます。

支援教育に「自習」はない?

支援学校の素晴らしい授業に感じる小さな違和感

 

先日、息子の通う支援学校の授業参観がありました。

いつもながら、先生方の創意工夫と丁寧な指導に本当に頭が下がります。

 

でも、なぜか…違和感がずっとあって、それはほんの小さな小さなことで、自分の言葉にもできないようなもの。

これはなんだろう?とずっと思っていたことがあります。

 

それが、今、ふっと気付いたんです。

うちの子、美術の授業で服を汚して帰ったことがないんです。

 

ちょうど絵の具を使う授業の参観だったのですが、先生が横で手を軽く添えてくださっていて、

「そうすると汚れるよ!」「〇〇に絵の具ついちゃうよ!」と、優しく言葉掛けをしながら軌道修正してくれていました。

そうして、無事に服を一切汚さずに絵の具を使う活動を終えました。

絵の具を触っていた時間は、1〜2分だったでしょうか。

 

ところで、これを振り返って改めて違和感だと感じたのは、ちょうど夏休みに息子と一緒に絵の具を使ったからです。

 

それで描いたのがこれです。

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わたしは、絵の具をチューブから出すのを手伝っただけで、色を混ぜたのも、水を足したのも、筆を選んだのも、どこに何を描くかを決めたのも、全部息子です。手も添えてません

わたしは息子が使いたいという色をパレットに少しずつ出していって、息子はどんどんそれを混ぜて、また水をつけて、また絵の具をつけて、そしてこれが出来上がりました

結構、いい色出てると思いませんか(親バカですね)

 

服も汚れたし、畳も汚れましたが、息子の満足げな顔を見てわたしも満足でした。

実際に絵の具を出して使っていた時間は、30分超です。

 

 

でも、肢体不自由校ではこれが多分できないんですよね。。

自分で筆を持てない子もいるし、逆にうちの子みたいに自由過ぎると、あちこち汚すかもしれないし、最悪お友達に絵の具を付けてしまうかもしれないし…。

今回の授業ではひとつの絵の具セットをひとりずつ順番に使う方法でした。

支援第一と考えると仕方ない気もしますね。

あと、参観日だからこそ余計に汚れないようにと気を遣ってくれた可能性もありますね。

 

支援教育に自習はない?

 

支援学校の「自習」を見たことがありますか?

わたしはありません。

(特にうちの通っているのは肢体不自由校で重度の子が多いからかもしれませんが。)

 

支援学校では勉強をさせてくれない」と言うと、

音楽や美術も勉強だし、教科書読むだけが勉強じゃないでしょう」という反論がよくあります。(先生からの反論じゃありません。一般の方からです)

 

でも、なんかモヤモヤしていたんです。

これも、上手く言えないんだけど、たしかに音楽も美術も学びだし、普段の生活にもたくさん学びはある。

でも、何か違う…何か違和感が……。

この違和感の正体、自主学習へのきっかけ作りがないんです!!

 

ずっと、支援教育は勉強が〜と言っていたけれど、じゃあ地域の学校の授業は?

案外、教科書を要約してノートにまとめるだけの授業とか、丸暗記するだけの授業とか、「こんなもん先生に要約されんでも自分で読むわー!!!」と、言いたくなるような授業いっぱいありました。

 

それでもわたしが勉強好きだったのは、その教科書をきっかけにして、あるいは授業をきっかけにして自分で学ぶことができたからです。

 

でも、支援学校では自主学習はできないだろうという前提からか、自主学習をするものとして授業されていないんです。

そもそも、地域の学校でも学習=自力で読み書きできる前提なんですよね。

 

授業がきっかけ作りじゃなくて、そこで完結できるようにされている。

だから、その場で反応が見れるようなものが多くなっている気がする。

 

いっそ、重度の子たちに向かって

「今日は〇〇を使って各自、自分で学びましょう!」という時間を作ったらどうだろうか。

発語がない子たちに向かってそう言う先生は不安だろうけど、子ども達は内心どう思うんだろう。

 

たしかに、知的障害や肢体不自由があると、例え自主学習したくても一人ではできないかも。

だったら、そのきっかけ作りと自主学習できる手段さえあれば、

障害児の学習が本当の意味で保証されるということ

 

むしろ、障害のない子ども以上に、はっきりとそのきっかけを作ってあげた方が良い気がする。

ICTや視線入力などなど技術は進み始めているし、親としてきっかけ作りをし続けたいなと思う。

 

自分の中でずっとモヤモヤしていたものが、やっと何となく言葉にできたので、ひとまず投稿しておきます。

 

誰かが書いていたんです。

「ブログを書くことは、頭の中の金魚すくいをしているようなものだ」と。

だから、わたしのブログを読んでも誰も参考になるようなことがあるかはわからないけれど。

もしかしたら、わたしの金魚すくいが誰かの金魚すくいのきっかけになるかもしれない。

誰かの金魚すくいもわたしのきっかけになるかもしれない。

だから、色々曝け出して投稿してます。


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