こうちゃんの歩行器さんぽ

息子は全前脳胞症という病気で、重度知的障害と言われています。また身体障がいもあります。病気についてのことや、車椅子でのお出かけについて、障がい児とその家族の日々について書いていきます。

iPadを活用した自宅学習〜支援学校休校中〜

とうとう緊急事態宣言が出されました。
そして息子が通う大阪府立の支援学校は、5/6までの休校が決まり、始業式や登校日についても全て中止となりました。

2ヶ月超の休校をどう乗り越えるか



みんなそうだと思いますが、私の気持ちもゆらゆらと毎日揺れに揺れています。
学校に行かせたい気持ちと、不安な気持ち。
学習についてはオンラインでやりましょうと
そんな話も見かけますが、果たして学校の役割とは学習を進めることだけでしょうか。
特に小中学生にとって、学校とは子どもの家庭外における貴重な社会的居場所です。

だからといって、人の命に変えられるものはありませんから、ここまできたら仕方のないことと言わざるを得ません。
身の安全が確保されていてこそ、社会の居場所などということが言えるんですね。

2月29日、突然の一斉休校があってから、早いもので約40日になります。
40日というとちょうど夏休みくらいです。
そして、続けてもう一度夏休みに入るようなものです。
GW明けに再開できる状況になっているかどうかさえも、現段階ではわかりません。

特別支援学校も休校が続きます



ところで、支援学校のオンライン学習についての公表は見かけませんね。
「必要に応じて障がい者福祉サービスを利用しながら家庭で過ごしてください」
ということらしいですよ。

支援学校の子どもたちに求められる「学習」は各自様々なので、一概に何年生ならこの教材をと言えないからでしょう。
でも、私はこのことに日頃からずっと疑問を抱いています。

何年生の何学期に○○をする
という設定方法はできなくても、
発達段階に応じて一定の学習プランマニュアルみたいなものがもっと具体化されていてもいいんじゃないかなと思うんです。
各段階の生徒向けに、次にどのような段階を目指すのか、その段階を目指すには何が必要なのか、或いはその先には何が見えるのか、それが一般化されていれば、このような時にも、段階別の「学習」をオンラインで提供し、保護者はそこから自分の子どもの段階を選択して学習させるということができないだろうか?

これは普段の学習にも言えることで、
親として、自分の子にこの先何ができるだろうか、今なにを学ばせるべきだろうか、常に行き当たりばったり感があります。
各学期ごとには支援計画を立ててもらいますが、何年後か成人期やその後にどうなっていることを目指しての今なのか、そこに行き着くまでの細かいステップとして何が用意されているのか、あるいはどういうステップが用意される可能性があるか、全然想像もできていないままに、「今」できることをやっていこうという雰囲気で進んでいきます。

先生たちはもちろん最善を尽くしてくれています。
常に一人一人の生徒にとって最も良い道を模索してくださっています。
でも、特別支援教育の細かい指標が具体的にマニュアル化され提示されていれば、それを元に計画を立て、もちろんそこから独自に変更や追加をするにしても、親として先生として本人としても目指すところを共通認識として見えるのです。

だって、例えば一般家庭で
「うちの子は数学が苦手だから、数学の塾に通わせようかしら〜」
なんて言えるのは、学習の指標が明確に細かく示されていて、その先に目指すものが見えているからですよね。

重度知的障がい児者の学習とは



重度知的障がい児者はまるで理解力がないかのように扱われることも多いです。
もちろん、支援の現場ではそんな方は一人も居ないと思いたいですが。
でも、全く悪意なくそのような行動をされてる方は、時々見かけます。
例えば、赤ちゃんを可愛がるような善意の感覚で、人として扱われていないと感じることがあります。
このことについてはまた改めて別の記事で述べることにします。長くなりそうなので…。

でも、実際には知的障がい児者にも相当の理解力があるのではないか、と思います。ただ「理解できます」と表明ないだけかもしれないということです。

新しく何かを学ぶことは、実はめちゃくちゃ楽しくて、生き甲斐のひとつにもなります。
どんな手段を使ってでも、学習できるというのは生きる上でとっても大事だと思います。

こうちゃんは、学ぶことがめちゃくちゃ好きです。
でも、こうちゃんに合った学ばせ方は、なかなかそこらへんに転がっているものでは難しくて、常に模索しています。
最近はiPadを購入したので、こんな風に本と見比べながらSafariで画像検索していることが多いです。
よく考えれば、今時iPadがあれば図鑑を何十冊も買う必要はないんですね〜(←すでに何十冊も買い与えてしまった人。汗)

iPadを購入して、なんのアプリをとろうかな〜と考えてましたが、一番活用しているのは実はSafariです^^;
横でサポートしながら、こうちゃんが身振り手振りで「これ調べたい」というのを「○○かな?△△かな?」と確認しながら、「じゃあ最初の文字は□だよ」と指差して伝えています。
(キーボードの設定をひらがなにしています。)

購入からまだ2週間ですが最初より操作がスムーズになっているので、今後自力で検索できるように、またいつか自分の思うことを文字として打ち込めるようになったら…なんて考えてます。

こうちゃんがiPadを使う様子を以下のYouTubeにも挙げています!ぜひご覧ください。
こうちゃんのコミュニケーション - YouTube

知的障がい児者のiPad学習



こうちゃんの学習方法を見ながら思うことは、
どうやら二つ以上の資料をマッチさせることで知識として定着させているようなんです。

例えば、テレビを見せると、テレビに映っているものを本で確認しながら見たがるんです。
本だけを読む時も、一冊の本をじっと見るより、何冊も関連するページを開いて見比べています。

考えてみれば大人も、例えば大事なプレゼンをする時には手元に資料を渡して、スクリーンでも表示しながら説明しますよね。(そんなちゃんとしたプレゼンしたことないですのでイメージです笑)
その方が伝わりやすいからなんですよね〜。
だから、より効果的に「伝えたい」「知ってもらいたい」という時にそういう手法を使うんだと思うんです。

ということは、伝達に困難さを抱えている知的障がい児者に、より伝えようと思ったら、このプレゼン形式ってのは有力だと思うんですよ(超個人的な主観だけど)

手元の資料(絵本や好きな本、教科書など)をそのままスライドにしちゃうんです。
息子につい最近iPadを買いまして、
それと同時にぼいすぶっくというアプリを取りました。
ぼいすぶっく AppStoreへリンク
アプリを取ってからしばらくは、どのように活用しようか?ちょっと悩んでいたんですが、、

私は、息子に本を読む時
「今ここを読んでいます」「これのことです」そういう意味で、指差ししながら読むのですが、わかりにくいだろうなーと、感じてました。
その指差し代わりに、撮った写真を画像編集で一部色を変えたり、文字を強調して入れたりして、わかりやすくしてみたのです。
このように、一つのページを何ページにも分け、さらに音声を入れました。
一覧だとこんな感じです。

画面タッチで次のページに切り替わるので、じっくり見ることもどんどん見ることもできます。
(音声や傾きによってページ切り替えをするという設定にもできます。)

こうやって自分で改めて書いていると、
パワーポイントでいいんじゃ?とも思いましたが、
パワーポイントよりも作成工程が何百倍もシンプルで簡単です。

もしかしてこれをうまく使えば、今まで興味を持ちにくいように見えた科目についても、学習の機会ができるかもしれない、と感じてます。
今は、こうちゃんの大好きな分野人体で試しましたが、少なくとも現状では予想以上の食い入りで使っています。
まだ、一冊の中の数ページを試しにこの工程で作ってみただけですが、何回も実物の本と比べながら楽しんでくれています。
iPad持っている方は、ぜひ試してみてください〜^^

知的障がい児の学習方法についてはまだまだ日々模索中なので、情報交換お待ちしてます!
また、iPadの活用方法もオススメがあれば教えてください!


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